高齢の親の一人暮らし これだけは把握しておきたい6つとは

親の健康状態はよく知っていますか?

一緒に住んでいるのであればまだしも、離れて暮らす、遠距離で親が高齢で一人住んでいる、という場合に、把握しにくいのが健康状態です。

何かあってからではでは済まないこともあるので、普段から親の健康については、頭に置いておくようにしましょう。

親は子に心配をかけたくないと思い、なかなか本当の健康状態について言いたがらない


実家に帰った時や電話では、会話の中にさりげなく「風邪は引いていない?」「調子悪いところはない?」「最近、病院にかかった?」と健康状況に関する話をして、現状を把握するようにしましょう。

心配はさせたくないという親の気遣いから、少々の不調や持病について隠している親の方も少なくありません。
「先週、入院してね、いやいや、大したことはないのよ」
と、後から知ることもあるのです。

こんな時はとても切ない思いをします。

「話してくれればよかったのに」というと、「忙しいだろうし、大したことがないものだったしね。話したら心配かけちゃうから。」と言われたりすることもよくあることなんですよね。

親は私たち子どもを育て上げるまで、常に健康についても、食事や栄養面においても、気を配り見守ってきてくれました。
子供は大きくなり、大人になると自分の足で立ち、社会に出て前を向いて歩いていく、生活していくことで精いっぱいでした。

が、親が高齢となり、一人暮らしになったり、高齢の両親の二人暮らしになった今、親の健康面を気にしてあげるのも子供の役目、でもあります。

親が高齢でありながらも「連絡がないのは元気な証拠」と気になりながらも、なかなか連絡を取らずにいることも親はわかっています。
だからこそ
「心配はかけたくないし、自分でできるうちは、自分でやっていこう」
と思っているのです。

親も高齢になれば、心細くもなるでしょうし、今後は積極的に老親の健康を知るようにしておきましょう。

親の病歴を把握しておくこと

母と娘であれば、話しやすさもあって、今までの病歴、既往歴はなんとなく知っていることも多いでしょう。
息子となると、これが別なんですよね。

「今までどんな病気をしたの?」
「今って通院とかあるの?」
などさりげなく聞いてみましょう。

親の病歴、既往歴を知らないと困るということ、本当にあります。

夫が知らないと困る

親の病歴、既往歴、手術歴、入院はわかる限り、聞いておき、ノートに書き留めておきましょう。
現状で、持病があれば、それも把握しておきたいものです。

これらの記録は今後、医師にかかった時に聞かれる可能性は高いものです。
性格な病歴、既往歴を把握し、記録しておくことが正しい診断と治療に役立つのです。

夫の母を同居して介護することになった際に、この病歴、既往歴、手術歴を夫が全く知らなくて、とても苦労しました。

というのも、義母は、足が悪く、それは結婚当初からだったのですが、なぜ足が悪くなったのか、本人は手術をしたと言っているけれど、その手術がいつ頃で、何によって手術することになったのか、まったく夫は把握して
いなかったのです。

足腰が痛いといえば整形外科に連れていくこともあったのですが、整形でも、なぜ足が悪くなったのですか?と本人に聞いても、本人は「脊柱管狭窄症」という病名だけはわかっていて、それによって手術をしたことはわかっているのですが、実際にどこを手術したのか、わかっていないのです。

夫がわからないもので本人もわからなければ、私がわかるわけがないんですよね。
レントゲンを撮り、背中を見てもらい手術跡がうっすらと残っていたので、「腰のこの辺を手術したようですね」ということがそこでわかったのです。

また、別の時には、「ニトロ」と書いてあり、中には薬が入っている布袋も肌身離さず持っていたので、心臓が悪かったの?(そんな話は聞いてない。。。)と尋ねると、
心臓発作があって、その時処方された、というのです。
さすがに現状、その症状はなく、その症状で通院もしていないので、ニトロを勝手に飲まれては・・・と、夫に話して、ニトロはこっちで管理するからねともらったはずなのに、ちょこちょこ持っていることもあったんですよね。
その後、大動脈解離症になり、緊急入院した際に、医師に「ニトロを本人が持っていて、黙って飲まれたら困るので、話してもらえませんか?」と言って
やっと、ニトロをすべて手放してくれたのです。

また、血液検査をしたらC型肝炎のキャリアだったこともわかり、すべてこれらは同居して私が介護するようになってから、やっとわかったこと。

普通のお嫁さんでは、困り果ててしまいそうなこともよくあったので、男性であろうが、女性であろうが、やはり高齢の親の病気、既往歴はきっちりと、わかっていたほうが、その後の
介護や、通院にも必ず役に立つはずです。

親の親戚の死因や病歴もわかれば聞いておく

あなたにとっての祖父母はおじさん、おばさんの持病や死因などもわかれば聞いておきましょう。

病気によっては、遺伝性のものもあり、親だけではなく、あなた自身も気を付けなければならないこともあるかもしれません。

親の健康について最低限知っておくべきこと 把握しておきたい6つとは

親の健康を把握しておきたい、とは思っても、どんなことを把握しておけばよいのか、わからないという方もいらっしゃるでしょう。

最低限知っておいたほうがよいことをポイント別にして紹介します。

血圧の数値を把握しておく


病院で測る血圧は「白衣を見ると上がる」と言われるものもあり、緊張状態や直前まで歩いていくことになるため計測しても正確な数値ではないことがあります。

一番良いのが一定期間の数値を自動的に記録する血圧計。
この血圧計を購入し、毎日決まった時間に測定してもらいましょう。

我が家は、義母が高血圧によって大動脈解離を起こしてしまったので、退院後は毎朝、血圧を計測していました。
デイサービスにも通っていましたが、デイでも測るため150を超えたら即連絡をもらうようにしておきました。

毎日、同じ時間に計測することで、病気の早期発見にもつながります。

歯や歯茎の状態を知る

うちの父は入れ歯なんですが、本人的には、あまり知られたくないようで、母がこっそりと私に教えてくれました。

あまり知られていませんが、歯や歯茎のトラブルは全身に悪影響を与えてしまいます。
虫歯はあるのか、ないのか、治療しているかしていないか、歯科検診は定期的にしているかどうか、聞いてみましょう。

知人の話になりますが、虫歯が神経に到達し、膿が顔にまで広がり、頭痛が出るようになり、頭やおでこを指が触れただけでも頭痛が走る状態となってしまったことがあります。
深夜に救急車を呼び、頭痛の原因と虫歯の一時的な処置をしてくれたそうですが、若くても救急車を呼ぶほどの痛みになるのです。

高齢の方に限らず、歯医者は好きな人はいませんが、健康のバロメーター。
歯が健康ではないと、食事もおいしく取れませんし、柔らかいものばかり食べるようになり、栄養面でも悪影響を与えてしまいます。

実家に帰った時に、歯科通院に対して、積極的ではない様子だったら、連れて行ってあげましょう。

かかりつけの医者を知っておくこと


親が何らかの通院でかかりつけ医があるようであれば、そのことを把握しておきましょう。

可能であれば、一度、あなたも一緒に診療に付き添ってみましょう。
その際には
「親が一人暮らしであり、離れて暮らしているものの、時々様子を見に来ている」と話し、現状についてのことを聞いてみましょう。

親とはいえ医師にとっては患者の一人です。患者の一人一人の生活まで把握している医師はあまりいませんから、こちらから積極的に情報を提供することで、懸念すべき点や現状についても教えてくださるでしょう。
また、今後の治療方針が変わってくることもあります。

大きな総合病院となると、なかなか把握はしてもらえませんが、一緒に付き添うことで、こちら側が気になることについても質問しやすくなりますし、
「では、そのことについては検査をしてみましょう」
と別の科を紹介してくれることもあります。

私は、父親の付き添い時に、若干認知症気味?と気になったので、医師ではなく、診察最中に看護師さんにお話しして、医師に話しを通してもらいました。
こうすることで医師、看護師、親の疎通がうまくいくこともあります。

親が常用している薬を把握しておきましょう


親が普段飲んでいるくすりがあれば、できるだけ把握しておきましょう。

義母が救急搬送されるときに、救急隊員から
「普段飲んでいるお薬はありますか?」と聞かれました。

これは、必ず聞かれます。
同居しているのであればお薬手帳の保管場所を把握しておくか、こちらで管理していることが一番。

離れてくらしている場合には、お薬手帳の保管場所と実際に飲んでいるお薬をメモにとるなりして把握しておくことが大切です。
そのお薬手帳を通院の際に、持参したりしなかったりでは意味がないので、必ず親には「病院に行くときにはお薬手帳を必ず持っていくように」と念を押しておきましょうね。
また、飲んでいるお薬がどこにあるのか、も、把握しておきましょう。

薬の種類、名前、処方量、実際にどのくらい飲んでいるのか、余っているのか、もチャックしてみてください。
飲み忘れだけではなく、過剰に飲んでしまうことも多々あることなので。

親の生活習慣について、把握しておきましょう


親の生活習慣は一緒に住んでみないとわからないもの。
一緒に住んでいたころとでは、親が高齢になると大きく異なってきます。

例えば夕飯の時間も、自分が家にいたころは7時くらいだったかもしれませんが、年を取ると、起床時間や就寝時間が変わってきます。
もしかすると6時や5時くらいになっているかもしれません。

あんなに好きだった野菜を食べなくなった母に理由を聞いたら「腎臓の関係で、カリウムがうんたらで、生野菜は避けるようにって言われちゃったの」と私も言われて驚きました。
このように食習慣も変わります。

また、喫煙習慣はあるのか、飲酒習慣はあるのか、ということも把握しておくことが必要です。
昔は一滴もお酒を飲まなかった父が、いつの間にか、晩酌を毎日するようになっていた、ということもあります。
「いやぁ、寝酒しないと眠れなくてね」ということもあるのです。

よくない習慣はできたらやめてほしいものですが、寝酒のように楽しみになっている場合には無理にそれをにそれを止めることもできませんよね。
「寝酒もほどほどに」と声をかけ、心配な部分も検査を定期的に受診するようにすすめてみましょう。

親の運動量について知っておきましょう

あなたが実家に帰った時には、いそいそといろいろと親はもてなしてくれますよね。

「普段なかなか会えないんだから」
とあなたの好物を作ってくれたり、お布団も昼間干してふかふかにしておいてくれたり、気が付いたら、座る暇もなく動き回っている。
「せっかく帰ったんだから、一緒に座ってお茶でも飲もうよ」
といえば、そそくさとお茶を入れに台所に立つ。

そんな場面を見ていると
「まだ、大丈夫そうかな」と思ってしまうことでしょう。

しかし、あなたが帰った後も同じように動いている、とは限りません。

必要最低限の家事が終わると、TVの前に座って、ほとんど動くこともなく・・・という毎日を送っているのかもしれないのです。

寝たきりにならないように、と努力している親もいますが、億劫で、、、と歩いたり多少の運動はしないといけないとわかっていても、動けない方もいるのです。
しかし、足腰が弱くならないようにするには、歩くしかないのです。

「毎日、少しは外に出て歩いたりしているの?」
と声をかけてみましょう。

親がスマートホンを持っていたら、万歩計のアプリを入れてあげるのもいいかもしれませんね。

ポケモンGOがはやった年は、子供よりも中高年の方がやっている方が多く、中にはお年寄りもいました。
お年寄りの方は
「これやってると、自然と歩くから、健康に良いのよね」
とTVでインタビューに答えてらっしゃいました。

このように、歩く中で楽しいことを見つければ、毎日、歩くことも苦ではなくなるのでしょうから、歩く中の楽しみを教えてあげるのもよいかもしれません。