高齢者の入浴事故 ヒートショック対策と予防

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毎年冬になると、高齢者のヒートショック予防や事故についての報道がされますよね。

私の両親は弟と住んでいますが、弟からも「脱衣所や廊下は温めておくべきだよ、心臓に悪いから、せめて脱衣所にヒーター置いたほうがいい」と言われています。

確かに、冬場の高齢者の浴室内の入浴事故は毎年増加傾向にあり、平成28年1月にも消費庁から高齢者の冬場の入浴事故に対する注意を促すニュースが発表されています。

家族一緒に住んでいれば、入浴事故を未然に防いだり、もし入浴中に何かあった、としても家族が一緒に住んでいれば発見が遅れる、ということもかなり減ることでしょう。
しかし、一人暮らしだったり、高齢の夫婦二人暮らしの場合には、発見が遅くなることは必至かと思います。

高齢の親の1人暮らし、夫婦二人暮らしにおける入浴事故を未然に防ぐためにもヒートショックの対策と予防についてまとめました。

高齢者の浴室内の入浴事故件数

平成26年において、家庭の浴槽においての溺死者数はなんと4,866人にも及んでおり、10年前と比べ約7割も増加しています。
その9割は65歳以上の高齢者です。

入浴事故

平成16年と比べ10年間で約1.7倍。特に75歳以上の年齢層では増加傾向にあり、高齢者の人口が増えていることで入浴中の事故死が増えてきている、と考えられ、y区層以外での溺死を含めても、日本人の高齢者における溺死者は欧米と比べても多くなっています。

また、平成18年では3,370人だった溺死者数は10年間で約1.5倍にも増加。
平成28年の家庭の浴槽での溺死者数を年齢別にみてみると65歳以上の高齢者数は4,756人で、家庭の浴槽での溺死者数全体の約9割を占めていることがわかります。

入浴中の事故死者数は12月から2月に集中

入浴中の事故死は冬場に多く、月で見ていくと12月から2月にかけ全体の5割がこの期間に発生しています。

入浴中の事故死の数と気温に相関関係がみられる、という報告もあります。
入浴中の事故はほとんどが浴槽内で起きており、欧米にはない「熱い湯に肩まで浸かる」という日本独特の入浴スタイルが影響しているのではないか、と考えられています。

冬場に入浴中の事故が起こりやすい要因として、気温の低下が考えられます。それがヒートショックと言われるものです。

入浴中の事故

冬場に起こりやすい入浴事故の対策と予防

このように12月から2月の寒い時期に起こりやすい浴槽での事故として、原因はヒートショックであることも多いのです。
ヒートショックは急激な温度の変化によって、血圧の大きな変動などによって身体に大きな負荷が急にかかります。
すると失神や不整脈といった症状が起こることがあり、重症の場合には命に危険を与えてしまうこともあるのです。

心臓に持病がなければ大丈夫、不整脈がなければ大丈夫、といった過信は禁物で、持病のない健康な人でもヒートショックは起こるのです。

気温が低くなる冬の脱衣所や浴室は特に室温が低くなっていることが多く、衣服を脱いだ途端、寒さを感じ急いで浴槽にはった熱いお湯につかると、急激な温度差によって血圧は大きく変動します。
これはヒートショックが起こりやすい条件ともいえるのです。

実際、入浴中にヒヤリとした経験をしたことがあるかどうか、消費超ではアンケートをとっています。

入浴に関するアンケート調査

消費者庁では、冬季に高齢者で多く起こる入浴中の事故に対する認識や入浴の実態等を調べる目的で、平成 27 年 12 月に 55 歳以上の男女 3,900 名にインターネットを用いたアンケート調査を行っています。調査結果の概要は以下のとおりです。

入浴中にヒヤリとした経験

入浴中にのぼせたり、意識を失ったりしてヒヤリとした経験のある人は、338 人と全体の約1割でした(図4)。このうち、「浴槽に長く(10 分以上)漬かっていた」と回答した人が多く(図5)、ヒヤリとしたタイミングとしては「浴槽から立ち上がった時」が多くなっています(図6)。

高齢者、入浴事故

これは、気温の変化と血圧によるものと考えられています。

ヒートショックと気温の変化と血圧

ヒートショックは住居の中でも特に気温が低くなるところ、つまり脱衣所や浴室に対して浴槽の中の温かいお湯との温度差によって、血圧が急激に上昇することから失神や不整脈そして、最悪な事態を迎えてしまうこともあるのです。

特にお年寄り、高齢者の方は血圧の変化が起こりやすいので注意が必要なんですよね。

温泉などでも、脱衣所が寒いところが多いですが、温泉内はとても暖かく、浴槽と温泉の温度差が気持ちよいという人もいますが、高齢者にとっては、非常に危険なものである、という認識をしておきましょう。

特にヒートショックが起こりやすい傾向について4つのポイントが挙げられています。

  • 冬に起きた時の室内の温度が低いほど血圧は高くなる傾向がある
  • お年寄り、高齢者ほど室温低下によって起こる血圧の上昇値は大きくなる
  • 断熱改修によって室温が上昇すると、それに伴い血圧も低下する傾向がある
  • リビングなど普段過ごしている部屋または脱衣所の平均室温が18℃未満の住宅において、入浴事故のリスクが高くなる熱めの入浴をする確率が高い

家の中の温度差に対する対策

ヒートショックを避けるためにも室温だけではなく部屋全体、住居全体の温度差は少なくなるように保つことが大きなポイントです。
衣服を脱ぎ、裸となる脱衣所や浴室、トイレなどは小型の暖房機器を設置してほかの部屋との温度差を少なくしましょう。

できることならば、浴室内にはエアコンを取り付けると良いですね。お風呂に入る30~1時間前くらいからエアコンをつけておくとかなり温度も変わってきます。

小型の暖房機器は脱衣所やトイレに設置すれば、他の部屋との温度差がなくなり、家の中で快適に暮らせるだけではなく、ヒートショックによる発作や事故を未然に防ぐことができます。

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厚労省によると、入浴中の急死は体温の上昇および低血圧による意識障害から浴槽から出ることが困難となり、さらに体温が上昇し致死的になる熱中症もある、ともされています。浴室の温度を上げておくこと、そして熱いお湯にいきなり浸かるのは避けること、長湯も避ける。
もしも、高齢の親と同居、または久しぶりに実家に帰ったなどの場合には入浴中に声をかけて異常に早く気が付くようにしてください。

「ここにバスタオル置いておくね~」とか「湯加減はどう?」という声掛けで良いのです。

脱衣所と浴室は入浴前に温めておく

上にも書きましたが、脱衣所と浴室は過ごしていた室内よりも気温が低くなります。
そこに熱いお湯を張っていきなり浸かれば、お年寄りだけではなく若い人でも心臓がきゅうっとなった経験はあるでしょう。

まずは、入浴前にはあらかじめ脱衣所や浴室を温めておきましょう。
浴室内にエアコンがない場合には、浴室に入る前にシャワーのお湯を出しておくことで蒸気で浴室を温めることができます。

湯温は41℃以下。浴槽につかる時間は10分以内程度にする

冬場に温かいお湯にゆっくりと浸かると、1日の疲れがスーッと抜けていきますよね。
でも、実は長湯は危険なのです。

私自身も冬場は湯温は42度程度で20分くらい湯船に浸かっているのが大好きなんですが、ヒートショックをしやすくなってしまうそうなんですね。
熱いお湯に浸かること、そして長湯をすると、体温は上昇します。
半身浴であっても、長時間お湯に浸かっていればのぼせることがあるのですから、長湯は危険。
のぼせてしまい浴槽から出ることができず意識も朦朧としてくると、今度は浴槽で熱中症をおこしてしまうこともあるのです。
冬でも湯温は41℃以下を目安にし、お湯に浸かる時間も10分以内を目安にしてください。

もしも、親がお風呂から10分以上出てこない、という際には声掛けをするようにしましょう。

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浴槽からはゆっくりと立ち上がること

浴室で転んで骨折した、という話や頭を打ってしまったという話は年を取れば取るほどよく聞きます。

浴槽から急に立ち上がると、血圧は急激な変動を起こしてしまうことがあります。勢いよく立ち上がって転倒してしまう危険もあるので、浴槽から出る時は手すりや浴槽のふちを持ち、ゆっくりと立ち上がるようにしましょう。

飲酒後や、食後の入浴は避けましょう

これはうっかりとしていたのですが、私の父は、夕飯を食べた後、お風呂に入ります。
食後は食後低血圧で失神を起こすリスクがあるのだそうです。

また飲酒の場合には若い人も同様ですが、浴槽で眠ってしまいおぼれてしまうことや気分が悪くなることもあります。
飲酒後、食後の入浴はできるだけ避けるように。

また、薬を飲んだ後も思わぬ事故が起こる可能性があるので、入浴は避けてください。

離れて暮らす親、両親が高齢になったら見守りサービスを検討する

このようなヒートショックによる事故は、高齢者の人口増加とともに年々増えています。

核家族が多い現代社会において、普段は電話やメールなどで安否確認をすることができますが、入浴中まで見守るのは一緒に暮らさない限りは困難です。

例えば、持病はないが足腰が弱ってきた、心臓に持病がある、75歳を超えた、などの場合には、入浴中も見守ってくれる見守りサービスの導入を検討してみるのもよいでしょう。

見守りサービスを行うほとんどのサービスで「人感センサー」が付随されています。
一定時間、指定した場所において、人の行き来がない場合において駆け付けてくれるサービスになっています。

ココセコムやまもるっく、マイドクターウォッチなどもありますが、入浴中は手元に置いていない方のほうが多いでしょう。人感センサーがあれば、安心できるはずです。

年老いた両親、親の為にもヒートショック対策のためにも、一度検討してみてはいかがでしょうか。

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