高齢だけに心配が募る 高齢の親の一人暮らし チェックする5個のポイント

1人暮らしをしている親は心配なもの。特に高齢者ともなれば、心配は大きくなりますよね。
親と子が離れて暮らすケースも多く、遠距離での介護問題も現代社会の深刻な問題の1つでしょう。
遠距離ではなくても車で数分程度のところに住んでいても、常に一緒にいるわけではありませんし、会うたびに親の衰えを感じると、大丈夫なのだろうかと生活に不安を感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

日本の現状 独居高齢者は人口の約5%

厚生労働省による平成29年国民生活基礎調査を見ると、高齢者がどのような世帯で暮らしているのかがわかります。
65歳以上の高齢者のいる世帯についてみると、平成27(2015)年現在、世帯数は2372万4千世帯と、全世帯(5036万1千世帯)の47.1%を占めています。

出典:厚生労働省「高齢者の家族と世帯」

図を見るとわかるように、年々右肩上がりで増加傾向です。

さらに、子供との同居数も減少の一途にあります。
加えて、一人暮らしをしている高齢者の人数もどんどんと増加し、平成27(2015)年には男性約192万人、女性約400万人、高齢者人口に占める割合は男性13.3%、女性21.1%となっています。

出典:厚生労働省「一人暮らし高齢者が増加傾向」

高齢の一人暮らし世帯はそのまま高齢者の人数となります。日本の人口が約1億2600万人ですから、人口の約5%は高齢で一人暮らしをしている、ということになります。
5%というと数%に感じるかもしれませんが、図を見るとわかるように、日本の人口が減少傾向にも関わらず、高齢者の人数は増えている。まさに高齢化社会です。結婚をしないという選択をしている人も増えていること、深刻な少子化問題は確実に将来の高齢の一人暮らしの割合を増やしていくことに繋がっているんです。

高齢な親でも元気なうちは問題はありません。しかし、介護を要する高齢の一人暮らし世帯が増えれば、それを支える社会の負担も増します。
今後はこの独居老人問題はさらに大きな社会問題となるでしょう。

1人で暮らす高齢の老親に不安を感じたら

1人で暮らす高齢の老親に不安を感じたら

高齢の親と離れて暮らしている場合には様々な心配な点があります。
浴室で倒れたと聞いているけれど、浴室内で一人で転倒しても安否確認をすることができない
もしも、のときに家族はすぐにかけつけられない
などの心配は尽きません。

実際に、60歳以上になると女性は骨が弱くなることから、ちょっとしたことで骨折することも増えます。
横断歩道を渡っていたら、急にめまいがして座り込んでしまった、ということもあります。
特に、脳疾患系の病気は、一人暮らしをしていたら手遅れになってしまうことは多々あることです。お年寄りで一人暮らしの場合には、脳梗塞の特徴的な「話すと呂律が回らない」ということが会話する相手がいないのでわかりません。なんとなく頭が痛くて横になっていたけど、実は脳梗塞だったということは、非常によくあることなのです。

お盆やお正月などの遠方から帰省した際に「なんとなくおかしい?」「昨年できてたことができなくなっていたようだ」「耳が遠くなっているようだ」「足腰が弱くなって家事にも支障をきたしてるのか、部屋が散らかっている」「薬が余っていたけど飲み忘れもあるのではないか」と様々なことに気が付くことがあります。

そうなった時に初めて「あぁ、、、離れて暮らすのは心配だ」ということになります。

離れていてもできることを行う

離れていてもやるべきことを紹介していますので、そちらをまず行うようにしてください。

>>一人暮らしになった親が心配。せめて、やっておきたい8のこと

まずは、自分の目で親がどのような状況なのか、をしっかりと把握することが大切です。

介護認定を受けるほどではない、けれど、いつどうなるか、はわかりません。
その時に何も知らないというわけにはいきませんから、できることから始めてみましょう。

高齢の親の一人暮らし 帰省時にチェックする5個のポイント

高齢の親の一人暮らし 帰省時にチェックする5個のポイント

離れて暮らす親を見て、不安や心配を抱える方も多いことと思います。遠距離ではなくても、久しぶりに会うと「あれ?」と感じることは多いものです。
まだ、一人で大丈夫だろうか・・・。

そんな時に、チェックしたい5個のポイントをご紹介します。

ポイント1.見た目からチェック

  • 食欲があまりない(以前と比べて食べる量が減っている)
  • ぐっと老けた気がする
  • 反応が悪い
  • あまり水分を摂っていない
  • 痩せた
  • 口数が少ない
  • 顔色が悪い

年を取ってアクティブになる人もいれば、どんどん気力が衰え、体力も衰え何もかも面倒・・・ということから自炊をしなくなる人もいます。
これは一人暮らしではなくても、老々介護をしていても、そうなります。

生きる気力がなくなってきていることも多く、自炊が面倒になる。というのは非常によくあることです。
昔は、料理好きだったのにな、グルメだったのにな、と親を見て感じたら、普段の食生活を聞いてみるようにしましょう。

ポイント2.料理がおかしい・変わった

  • 味付けが昔と違っておかしい、のではなく、明らかにそんな味付けするか?という味付けをする
  • 腐っているものを出す
  • ストック品が冷蔵庫にも棚にもあふれている
  • やたらインスタントが増えた

年を取ると舌が劣化し味がわかる部分が老化するため、味付けがおかしくなることがあります。
しかし、どう考えてもそれはないんじゃないか?という味付けをするようであれば、チェックする必要があります。
腐っているものや、ストック品が多くなるのは、食品だけには限りませんが、管理ができなくなってきている証拠です。
冷蔵庫を開くと、納豆が山ほど出てきたリ、開いたお醤油のボトルがたくさん出てくる、など、管理能力が低下しているのです。

また、料理をする意欲がなくったり、同じように冷蔵庫のもの、買い物をするのに必要なものを考えるのが面倒になってきたり、考えられなくなってきているとインスタント食品が増えます。

>>離れて1人で暮らす高齢の親の食生活を見守りませんか?

ポイント3.性格が変わったように感じる

  • おしゃれだったのに、身なりに無頓着になった
  • 化粧をしなくなった、身だしなみをしなくなった
  • なんとなく不潔っぽい
  • 何度も同じことを言う、同じ話をする
  • 出かけるのが億劫になったようだ
  • 怒りっぽくなった
  • 新聞(本)を読まなくなった
  • 見ているテレビの内容が理解できない
  • 財布の中身がわかっていない

など年を取ればこのような変化は誰もがあるものですが、認知症の初期症状でもこのような変化があります。
また聴力が落ちてくるとテレビの内容が理解できていなかったり、怒りっぽくなることもあります。

ポイント4.住環境の変化

  • 明らかに整理整頓ができていない
  • 掃除が行き届いていない
  • 室内やトイレが臭う
  • 食器の洗い方や洗濯が雑(たまっている)
  • ゴミがちゃんと出せていない
  • ドアの故障など住む分には困らない程度の不具合は放置されている
  • 健康食品や化粧品がやたらと増えている
  • やたらとDMの郵便物が多く、ポストにたまっている

などは、本当によくあるパターンとも言えます。
掃除や整理整頓をするにも気力と体力が必要ですよね。その気力や体力が衰えてきているのです。
ゴミがあっても死にはしない、ドアが壊れてても生活には困らない、などと言った理由をつけて、どんどん家が荒れていきます。
高齢の老人の方の家にごみ屋敷が多いのも、このようなことがきっかけなのではないでしょうか。

また、健康食品にお年寄りはなぜかハマるパターンがあります。
自分でも、健康に生きていきたいと思っているので、TVの通販番組などでついつい注文してしまうのです。
しかし、注文したことを忘れてしまうこともあって、どんどん商品だけが増えていく・・・。ということもよくあることです。

見守り系のサービスは、お年寄りのもしかしたら!という安否確認のサービスでもあるのですが、家がゴミだらけになっていないかどうか、を確認することもできるサービスでもあるのです。(カメラがついている場合)

>>実家の臭い、親の臭いの変化と対策 臭いって言うのはNGです!

ポイント5.身体能力

  • 足元がおぼつかない様子が見られる
  • 歩くのが遅くなった
  • 着替えにもたつく
  • ボーっとしていることが増えた

身体的な変化は見てすぐにわかるものもあれば、そうではないものもあります。
普段、会っていない子供が帰宅すれば、親は張り切って頑張る傾向がありますし、逆に、もう疲れちゃってねぇなどと普段以上に、衰えたように見せる人もいます。

総合的にみてチェックしてみることが大切です。

実家に帰省した時、近距離別居だけど、月に数回程度しか実家に行かないという方も、このような変化をチェックしておきましょう。

心配であれば、見守りサービスを利用して、親の様子を見守る、という方法が便利でしょう。